| 正式国名 | | | ソロモン諸島(Solomon Islands) |
| 面積 | | | 2万8,900平方キロメートル(岩手県の約2倍。世銀) |
| 人口 | | | 50万7千人(2008年推定、ソロモン統計局) |
| 首都 | | | ホニアラ(Honiara)(
首都人口:69,000人、2006年国勢調査) |
| 民族 | | | メラネシア系(約94%)が主で、その他ポリネシア系、ミクロネシア系、ヨーロッパ系、中国系 |
| 主要言語 | | | 英語(公用語)、ピジン英語(共通語) |
| 宗教 | | | 人口の95%以上がキリスト教 |
| 略史 | | | 1568年 スペイン人メンダナが、サンタ・イザベル島に来航
1893年 英国が南ソロモン諸島領有を宣言
1900年 英国がドイツより北ソロモン諸島を取得
1942年 旧日本軍がソロモン諸島を一時占有
1978年 7月7日独立 |
地理と地勢
ソロモン諸島は、北西に位置するパプア・ニューギニアのブーゲンビル島から南東約1,670kmにかけて6つの大きな島と約1,000に達する小島が2列に並んでおり、最西端のショートランド諸島はブーゲンビル島とわずか9kmしか離れていない。南東にはヴァヌアツの島々が続いている。主要6島はいずれも幅が24〜56km、長さが92〜181kmで、北側にショアズール島、サンタ・イザベル島、マライタ島、南側にニュー・ジョージア島、ガダルカナル島、サン・クリストバル島が北東から南西に向けて並んでいる。
土地面積は28,900平方km、そして排他的経済水域は南太平洋では3番目に大きい135万平方kmにもなる。
ソロモン諸島の最高峰はマカラコンブル山で標高2,447m、その北側にポポマナソー山2,330mがあり、次いで1,900m級のタツブ山とカイウチ山1,920mで、いずれもガダルカナル島にある。ほかにはニュー・ジョージア諸島のコロンバンガラ島に標高1,770mのベベ山がある。ソロモン諸島の島々は一般に熱帯雨林に覆われた低い島が多いが、火山列島でもあり、地震が多いことで知られている。
気候
ソロモン諸島の気候は1年を通して高温多湿。首都ホニアラの気温は沿岸部の平均で最高が32℃、最低が21℃だが、内陸部に入ると最高気温は35℃まで上がる。降水量は3月が最高で430mm、8月が最低で約100mm。5月の終わりから12月の初めにかけて比較的雨が少ない。1月から4月の初めまでは雨季となるが短時間に激しく降るのが特徴で、1日の日照時間は平均7時間。ホニアラを観光で訪れるには雨が少ない7〜9月がよく、南東からの貿易風が比較的過ごしやすくしてくれる。
政治
| 政体 | | | 立憲君主制 |
| 元首 | | | エリザベス2世女王(フランク・カブイ総督、2009年6月就任) |
| 議会 | | | 1院制、50議席、任期 4年 |
| 政府 | | | 首相:デリック・シクア(2007年12月就任) |
- 政治状況
- 1997年8月の総選挙の結果、ウルファアル自由党党首を首相とする連合内閣が結成されたが、1998年末より首都ホニアラがあるガダルカナル島において先住民ガダルカナル人と移民マライタ人との間で部族対立が激しくなり、2000年6月、マライタ人武装勢力による同首相拘束事件が発生し、同首相は辞任に追い込まれた。7月にはソガワレ政権が発足し、10月には和平協定が結ばれた。同政権にとって国内平和の回復、破綻した経済・財政の再建が最大の課題であったが、解決策が見いだせないまま事態は悪化した。
2001年12月、国際選挙監視団が監視する中で行われた総選挙は、公正且つ民主的に実施され、ケマケザ政権が発足。同首相は、法秩序の回復と財政再建に取り組んだが、その後も事態は深刻化し、自力では解決できないと判断して、03年4月に豪州に支援を求めた。6月30日にシドニーにてPIF外相会合が開かれ、警察及び軍隊派遣を含む対ソロモン支援について合意した。その後、ソロモン政府より豪州政府に対して、正式にPIF数カ国による警察及び軍隊の派遣を依頼し、7月24日より豪州、NZ、フィジー、PNG、トンガの警察及び軍隊がソロモン地域支援ミッションとして派遣され治安状況が大きく改善した。
そんな中、2006年4月5日に総選挙が行われ、50議員中25人が入れ替わり、同18日首相指名選挙の結果リニ副首相が指名された。しかし、リニ選出の裏に中華系住民による買収活動があったとして暴動が発生、26日リニ首相は辞任、5月4日再度行われた首相指名選挙でソガワレ元首相が当選した。
2007年12月13日、ソガワレ首相に対する不信任案が提出・可決されたのを受けて、デレック・シクア博士がパターソン・オテイ氏を破って新首相に選出された。
外交
- 基本方針
- PIF等の地域協力機構に積極的に参加している。英国、豪州等の英連邦及び近隣諸国との友好関係を推進。台湾と外交関係あり。
経済
| 主要産業 | | | 第1次産業(コプラ、木材、魚)中心の経済 |
| GDP | | | 4,092百万ソロモン・ドル(2008年推定、ソロモン中銀) |
| 1人当たりGDP | | |
7,803ソロモン・ドル(2008年、ソロモン中銀) |
| 経済成長率 | | | 6.7%(2008年推定、ソロモン中銀) |
| 物価上昇率 | | | 19.4%(2008年、ソロモン中銀) |
| 通貨 | | | ソロモン・ドル(SI$) |
| 為替レート | | |
1ソロモン・ドル=11.1950円(2009年11月4日ソロモン中銀) |
- 経済概況
-
ソロモン経済は魚、木材、コプラ、パーム油等の輸出に強く依存しているため、一次産品の国際価格下落の影響を受けており、国際収支の赤字が続いていた。1996年には輸出増で貿易収支が改善したが、その後、アジア経済の不調の影響もあり、輸出は伸び悩んでいる。また、2000年の部族対立の影響により、財政は大幅な赤字となっていたが、2003年のRAMSI展開以降は高い経済成長を続けており、財政収支はほぼ黒字になっている。
貿易
| 貿易総額 | | | (2008年、ソロモン中銀)
輸出:1,576,373千ソロモン・ドル
輸入:2,086,218千ソロモン・ドル |
| 主要貿易品目 | | | (2008年、ソロモン中銀)
輸出:木材(59.3%)、魚類(12%)、コプラ(11.3%)
輸入:燃料(23.9%)、機械・輸送機器(10.2%)、食料(18.4%) |
| 主要貿易相手国 | | | (2007年、ソロモン統計局)
輸出:中国(46.5%)、タイ(7.2%),韓国(6.1%)、日本(4.8%)
輸入:豪州(31.5%)、シンガポール(27%)、日本(8.2%) |
経済協力
| 日本の援助実績 | | |
| 2007年度 | 2007年度までの累計 |
| 有償資金協力 | なし | なし |
| 無償資金協力 | 2.08億円 | 179.53億円 |
| 技術協力 | 3.53億円 | 80.04億円 |
|
| 主要援助国 | | | (百万米ドル、2006年、DACベース)
豪州(146.42)、日本(14.30)、NZ(17.65)、二国間ODA 計178.85 |
日本との関係
| 政治関係 | | | 1978年 7月 ソロモン独立と同時に同国の独立を承認。
1980年 2月 在パプア・ニューギニア大使館がソロモン諸島大使館を兼轄。
1980年11月 臨時代理大使がホニアラ常駐。
1990年 3月 在京ソロモン名誉領事館を開設。 |
| 対日貿易 | | | (2008年、貿易統計)
輸出額:1,244,849千円
輸入額:1,064,023千円
主要輸出品:(2007年)木材(91.2%)、加工食品(5.2%)
主要輸入品:(2007年)輸送機器(52%)、電気機械(21.7%) |
| 日本の直接投資 | | | 22件、76億円(2004年度までの合計) |
| 在留邦人 | | | 64名(2008年10月現在) |
| 在日ソロモン人 | | | 26人(2008年末、法務省出入国管理統計) |
社会と生活
ソロモン社会の特徴は最小単位となる集落の数が多いことである。自給生活者数は約31万で約4,000の集落があり、単純に計算しても1つの集落に78人ほどしか生活していないことになる。1家族が平均6人とすると13家族が1集落となる。それだけに集落単位の結束は強く、また部族の結束の強さに繋がっている。ソロモン諸島の人々が好んで使う言葉に「ワントク(wantoku)」がある。簡単に言えば「同じ言葉を話す仲間」の意味だが、だから、助け合うのが当然、分かち合うのが当然、という意味が含まれている。ワントクなら無償で協力しなければならない。
英国の統治下にあったことで住民の95%以上がキリスト教徒だが、伝統的な風習も根強く残っている。一族の年長者を尊敬する風習はそのまま今日に引き継がれており、また、年長者はあらゆる社会階層で重要な役割を担っている。
観光客向けのショー以外では見られない「出陣の踊り」などの民族舞踊も、地方では現在も行われており、一部には伝統的な頭蓋崇拝などの風習も残っている。
動物と植物
海の生物は種類が豊富でありジュゴンやクジラなども見ることができるが、ソロモンを原産とする陸上の動物はコウモリやネズミ、フクロネズミなどで、ほかにトカゲやヘビ、カメ、ワニなどの爬虫類、そしてチョウやムカデ、サソリなどの昆虫類が見られる。チョウについては130種ほどが見られるが、そのうちの35種がソロモンの原産と言われている。鳥類ではワシとタカ、グンカンドリ、オーム、ハトなど約200種類が棲息している。グンカンドリはソロモンでは特別な鳥として扱われている。
植物では4,500を超える種類が確認されている。特にランは200以上の種類があり、また色とりどりのハイビスカスやブーゲンビリアが咲き乱れている。
在日政府機関・関連団体