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ポートモレスビー

ポートモレスビー パプア・ニューギニアの首都ポートモレスビーは、港町として最初に開けたタウン地区と行政の中心ワイガニ地区、急速な発展を見せるボロコ地区、そしてこの3地区に挟まれたコキ地区とゴードン地区を含む5地区が中心となっている。また、ポートモレスビーはNCD (National Capital District)と呼ばれるが、これは首都圏を意味し、人口は約30万人で、5地区の周辺一帯を含めた面積約240平方kmで構成される。タウン地区からボロコ地区まで約4km、さらにワイガニ地区までは5kmほど離れている。

ポートモレスビーが急激な発展を見せるのは1950年代に入ってからで、その頃から、国内全土から大勢の人々が職を求めてここに集まって来るようになった。その中には職に就けないままで居住している人もあり、社会問題となっている。また、外国人が首都の住民の約7%を占めていることもポートモレスビーの特徴の一つだ。

タウン地区の北東14kmにあるポートモレスビー国際空港はパプア・ニューギニアの空の玄関口であり、国際線の乗り入れがある唯一の空港である。国内線も併設されており、パプア・ニューギニアのどこへ行くにも、外国からの旅行者は、この空港を経由することになる。

 

ポートモレスビーの歴史

この地の先住民は内陸部で生活していたコイタプ族であり、そこにモツ族が移入してきて海岸沿いに住み着いたのが2000年ほど前のことと考えられている。モツ族は遠洋航海を得意としオーストロネシア語を話す民族であり、先住のコイタプ族は非オーストロネシア語民族で、海に生きる民族と内陸に生きる民族は長い年月をかけて自然に融合していった。

この地を訪れた最初のヨーロッパ人は、1873年に上陸した英国人船長、キャプテン・ジョン・モレスビーで、これを記念して同地はポートモレスビーと命名された。彼は日記で、この地に住む人々が持っている文明に驚きを示している。その翌年にはロンドン伝道会が布教を開始したが、イギリスの保護領となるにはなお10年が必要だった。

1884年、英国はドイツがニューギニア島の北西部を保護領にしたことを受け、南東部を英国領ニューギニアとし総督府をポートモレスビーに置いた。1975年の独立で、ポートモレスビーは正式にパプアニューギニアの首都となった。

空港から市内へ

ポートモレスビー国際空港から市内へは、できるだけリムジン・サービス、ホテルの送迎バス、運転手付レンタカーを利用する。タクシーはあまり勧められない。午後6時過ぎに到着する場合は、事前にホテルに送迎を依頼しておくこと。

観光情報の入手

パプア・ニューギニア政府観光局 (Tel 320-0211) がポートモレスビー国際空港のターミナルビルのほかタウン地区のチャンピオン・パレード沿いにもあるが、観光客向けの一般情報はクラウン・プラザ・ホテルやゲートウエイ・ホテルなどでも入手できる。

市内交通

PMVsバスが市内をくまなく走っている。バスは20人ほどが乗れるミニバスで、立ち席は認められていない。首都圏の行き先はルート1から23までの番号で表示されているので、それを確認してから乗る。各ルート10~20分間隔で運行しているが、ラッシュ時には本数が増える。 但し、安全の面から外国人だけでの利用は勧められない。利用者は必ず地元の人の同行が必要である。

両替とクレジットカード

中央(PNG)銀行、ウェストパック(Westpac)銀行、エー・エヌ・ゼット(ANZ)銀行、サウス・パシフィック(South Pacific)銀行がタウン地区の中心地にある。銀行内にATMがあり、またトラベラーズ・チェックや外貨の両替はインターナショナル・デスクで取り扱っているので、さほど待たずに処理してくれる。銀行の営業時間は月曜~木曜日の9:00~16:00、金曜日が17:00まで。両替は空港両替所、大手ホテルでも可能。クレジットカードは、アメックス、ビザ、ダイナース・クラブ、マスターカードが高級ホテルやレストランで利用できる。銀行の外貨の換算率は悪く、ホテルはさらに悪い。防犯上現金よりT/Cを準備する。地方へ出かけるときは、予め両替をしておくこと。

緊急時

ポートモレスビーでは、警察の電話番号は000、消防は110、救急車は111、また、タウン地区の日本大使館は321-1800である。その他の地域では番号が異なるので確認が必要。ちなみに第2の都市レイ(ラエ)では警察が479-1068、救急が111(全国統一番号)もしくは473-2100となっている。

ポートモレスビーとその周辺

タウン地区

タウン地区はポートモレスビーの西に突き出したパガ岬の根元にあり、北に天然の良港であるモレスビー港、南にワルター湾、そして東約1.5kmには標高167mのトアグバ・ヒルがある。タウン地区と呼ばれるのは、岬のほぼ先端にある標高99mのパガ・ヒルから東に約1km、南北に600mほどの狭い一角で、ここに高級ホテルや銀行、有力企業のオフィスなどが集まっている。パガ・ヒルには展望台があって市内や港が一望できるが、人通りが少ないので単独で行くのは危険性があり、複数人で行く方がよい。

パガ・ヒルを街に向かって下りた右手にはエラ・ビーチがある。この一帯はレクリエーション保護地区となっており、海辺には白い砂浜が1kmほど続き、パプア・ニューギニアの「ワイキキ」と呼ばれている。休日には海水浴を楽しむ人が多いが、泳ぐには適していない。

 

エラ・ビーチからMusgrave通りに入る左手に聖マリーズ大聖堂がある。

ジャクソン国際空港からタウン地区の中心までPMVsバスで約20分。

ハヌアバダ Hanuabada

タウン地区の北5kmほどにある水上村落で、海の民であるモツ族の伝統的な生活が現在も営まれている。本来の住居は木と草葺きの家だが、第2次世界大戦中に取り壊され、現在は鉄とセメント、化学繊維で造られている。同じ水上村落がボロコ地区に行く途中のコキ地区にもあり、これらの村を訪れる場合は、現地の案内人と一緒に訪れるようにしたい

聖マリア大聖堂 St. Mary's Cathedral

タウン地区のシンボル的な存在で、正面はセピック地方の「精霊の館」を模した独特の雰囲気があり、キリスト教と土着信仰をミックスさせたパプア・ニューギニアの宗教観が現れている。教会は1922年に建てられたものを、1969年に現在のデザインに建て直した。

ボロコ地区

タウン地区とワイガニ地区の中間にあり、近年、商業地区として急速に発展してきた。街の西側を走るヒューバート・ムレイ・ハイウェイのバス停の近くには、銀行やショッピング・センター、オフィスビル、郵便局などが集中している。特に、ボロコの郵便局は切手コーナーが充実していることで知られている。パプア・ニューギニアの記念切手は、珍しい蝶や鳥類がテーマになっているものが多く、欧米人に人気がある。記念切手のカタログも数種類発行されている。

 

ゴードン地区

ボロコ地区とワイガニ地区のほぼ中間に位置するゴードン地区には、この国最大のゴードン・マーケットと、民芸品市場を独占しているPNGアートがある。マーケットは日曜日も開かれており、早朝から日没まで活気に溢れている。地元の人々の生活と密着しているので見ていて飽きることはないが、盗難も多いので注意が必要。PNGアートはボロコ地区からゴードン地区への入り口にある。ここには全国から集められた土産用の民芸品のほかに非売品の伝統的な造形品も展示・販売されており、多くの旅行者が訪れる。

ワイガニ地区

ポートモレスビー市街の北に位置する行政の中心地。ゴードン地区からワイガニ・ドライブを北に進んでいくと、地区の入り口には1991年の南太平洋スポーツ大会のために建設されたジョン・ガイズ競技場があり、その先に市議会がある。市議会から右方向へ逸れると、中央政府庁舎や国会議事堂、最高裁判所、国立博物館などがあり、その東にはゴルフ・コースが広がっている。ワイガニ地区の北にはパプア・ニューギニア大学と植物園がある。

国会議事堂 Parliament House(TEL:675-327-7377)

1984年に完成した国の象徴「精霊の家」をイメージしており、正面には生活を表現した女性と富みを表す豚、情報をイメージしたヘリコプターなどが彫刻されている。議会の特徴は使用する言語にあり、英語とピジン語、モツ語での通訳が要求によって行われる。議会は通常9:00~12:00、13:00~15:00に内部の見学ができるが、写真撮影は禁止されている。

 

国立博物館 National Museum & Art Gallery

展示品は原始美術を中心に、セピック地方の彫刻が多く見られる。伝統文化や民族の歴史、動物相などが理解しやすいように工夫して展示されている。開館時間は月曜から金曜日の8:30~15:30、日曜日は13:00~17:00。入館料の代わりに、入口に置かれた箱に寄付金を入れる。 (Tel: 325-2458)

国立植物園 National Botanic Gardens(TEL:675-326-0252)

規模は小さいが世界的に有名なランなどの植物以外も、極楽鳥やカソワリ、カンムリバト、ワラビーや木登りカンガルーなどを見ることができる。園内は1周約20分、入園料はK2.00、年中無休で8:00から17:00まで開園している。

パプアニューギニア大学 University of Papua New Guinea

1965年に開校した総合大学でゴロカ大学と並び最高学府である。広大な緑の芝生に覆われたキャンパスには全国から集まる学生のための学生寮もある。

モイタカ野生生物園 Moitaka Wildlife Sanctuary

野生動物の生態を研究し、絶滅の恐れのある生物の保護も行っており、ワニが養殖されている。

コキ・マーケット Koki Market

エラビーチ沿いのコキ海岸にある水上生活を営むモツ族のマーケット。南国の果物や熱帯の魚で一杯。民芸品も売られている。

ロウナ滝 Rouna Fall (郊外)

市内から北に車で約45分、小高い丘陵地にある。階段を下りると巨大な滝が現れる。近くには日本の援助による上水道施設、水力発電所が建てられている。

ポートモレスビーのアクティビティ

ダイビング

ポートモレスビーは他のエリアに比べて少ない日程でダイビングが楽しめる。ポートモレスビーの近郊には多くのダイビングスポットがあるが、市内の東約20kmにあるブーツレス湾に浮かぶロロアタ・アイランド周辺がもっとも充実している。

ロロアタ・アイランド・リゾート Loloata Island Resort(TEL:675-325-8590)

ポートモレスビー市内から送迎バスで約20分、連絡船に乗り換えて約10分で着く。南北に細長く、船が着く北の端から南の端まで歩いて30分ほどの小島で、リゾート施設以外には何もない。ダイビングはリゾートがもつ2隻のボートでスポットまで行くことになる。ダイビングをしない人は、島の回りでシュノーケリングやカヤックが楽しめる。

前日に宿泊しているホテルから予約すると朝の8:00ごろに送迎バスを回してくれる。リゾートには直接予約して宿泊もできる。

トレッキング

 

 

ココダ・トレイル Kokoda Trail

ポートモレスビーの北東には、パプアニューギニアで最も知名度の高く、この国の文化の源流を訪ね歩くルートとして欧米人に人気があるココダ・トレイルがある。ニューギニア島の東側のココダ村から2000m級の山岳地帯を抜けて南側のソゲリ村へのルートで、直線距離では60kmだが、実際に歩く距離は90kmを超える。このツアーにはいくつかのルートが用意されている。一般的にはポートモレスビーから出発してソゲリ村(Sogeri)の手前にあるココダ記念碑からトレイルに入り、約7日間をかけて北側のココダ村まで踏破するコースだが、途中には滑走路を持つカギ村(Kagi)があり、ここを利用するコースもある。その他にも、少しだけ体験するコースなど体力に合わせて選ぶことができる。

ココダ・トレイルを最初に切り開いたのは日本軍であった。1942年7月、ニューギニア島に侵攻した日本軍は、ポートモレスビーのオーストラリア軍の背後を襲うためココダ村からの山越えを強行した。しかし、ココダ・トレイルは車の通れないほどの山道であり、雨が降ると泥沼となるため1ヶ月を要して、ようやくポートモレスビーが窺える地点にたどり着いた。その頃には既に食料も残り少なく兵は疲れきっており、オーストラリア軍を主力とする連合軍の凄まじい反撃により日本軍は悲惨な撤退を重ね多くの犠牲者を出した。

バリラタ国立公園 Varirata National Park

パプア・ニューギニアで最初に制定された国立公園。ゴードン・マーケットからソゲリ行きのPMVsバスで約35分だが、治安がよくないので地元の人と一緒に行くようにしたい。、公園は整備されたジャングルで、トレッキング・コースが4ルート用意されている。どのルートも40~60分ほどで、ワラビーやクスクス等の有袋類から極楽鳥のフウチョウなどが見られる。数カ所に展望台があり、ポートモレスビーや海が見える。入園料はK1.00。

ポートモレスビーのホテル

ポートモレスビー市内あるいは近郊には各クラスのホテルが点在しており、予算や好みに応じて選択が可能である。日本人旅行者が多く利用する中・高級ホテルは、空港の周辺やタウン地区、ワイガニ地区が中心。PMVsバスを利用しての移動に一番便利なのはボロコ地区で、リゾートに近いのはポートモレスビー市外にあるロロアタ・リゾート。高級ホテルについてはセキュリティーも万全で安心して利用できる。中級以下のホテルはシャワーやトイレが共用だったりするので、予約時に必ず確認すること。なお、宿泊料金の変動も比較的頻繁にある。

クラウン・プラザ・ホテル Crowne Plaza Hotel(TEL:675-321-2266)

旧名のポートモレスビー・トラベロッジあるいはパークロイヤル・ポートモレスビーで知られる最高級ホテル。観光客の他、トップクラスのビジネスマンの利用が多く、リゾート・ホテルとは異なった格式の高さがある。プール、スポーツジム、ビジネスセンターも完備している。部屋数は163で各部屋の設備も完璧、上層階からの眺めが素晴らしい。

 

エアーウエイズ・ホテル Airways Hotel(TEL:675-324-5200)

空港から歩いて10分ほどにあるホテルで、送迎バスもある。敷地は広く、本館のほかにコテージが丘の中腹に点在している。レストランやスパ、ダイビング・ショップがあり、宿泊客以外の利用も多い。宿泊客はビジネスマンが中心でスタッフの対応も親切。部屋数は181。

ホリデイ・イン・ホテル Holiday Inn Hotel(TEL:675-325-5955)

ワイガニ地区にある高級ホテルで、第一線で活躍するビジネスマンの利用が多い。部屋は広く、きめ細かいサービスが格式の高さを示している。付帯設備としてプール、テニスコート、フィットネスクラブ、ビジネスセンターがある。部屋数は165。

ゲートウェイ・ホテル Gateway Hotel(TEL:675-325-3855)

旧空港ターミナルの近くで、空港から歩いて数分の距離にある高級ホテル。ビジネス客の利用が多く、対応は親切。2つのレストランのほか複数のバーがある。プールやスポーツ・ジム、スカッシュコートがある。客室数96、シャワーだけの部屋もあるので予約時に確認すること。

ラマナ・ホテル Lamana Motel(TEL:675-323-2333)

ジャクソン空港から5分、ダウンタウンより7分のワイガニ地区の中心、ゴルフコースの近くにある中級ホテル。部屋数は103で設備も整っており、規模は大きくないがアットホームな雰囲気が嬉しい。空港からの送迎バスもあるが、PMVsバスの便利も良い。

アンバーズ・イン Amberls Inn(TEL:675-325-5091

ボロコ地区の中心にある中級ホテル。部屋数が30と小規模なだけに手入れは行き届いており、スタッフも親切で快適に過ごせる。部屋にはテレビとエアコンはあるが、電話はフロントで利用することになる。

エラ・ビーチ・ホテル Era Beach Hotel(TEL:675-321-2100)

エラ・ビーチの通りを隔てた丘側にある客室数47の小規模なホテル。ビーチに面しているが、全体的には狭い印象を受ける。ダイブ・ショップがあり、ツアーも企画してくれる。

ロロアタ・アイランド・リゾート Loloata Island Resort(TEL:675-325-8590)

都会の喧騒を逃れ、静寂に包まれる自然を楽しむ。自然と交わりリラックスでき、本当のメラネシアン・ホスピタリティーを味わえる保養地でもある。

ポートモレスビーのレストラン

パプアニューギニアには首都のポートモレスビー以外には独立したレストランは非常に少なく、地方では、ホテルに併設している店で食事を取る。但し小さな町でも「カイバー」と呼ばれる低料金のファーストフードがある。ポートモレスビーのレストランは30軒ほどである。

レストランで供される魚は「バラマンディー」で、白身で日本人の口に合う。ワニの肉料理は鳥のササミに似ている。パパイヤ、小型のバナナを初めとする果物も美味しい。マダンやカビエンには、シーフードのココナツカレー、「マダンギリギリ」、「マラガンギリギリ」がある。ビールもサウスパシフィック・エクスポートラガー、アイスビール、サウスパシフィックがあり、すっきりして美味しい。伝統的な郷土料理としては、焼いた石と一緒にバナナの葉などで包んだチキン、野菜などを土に埋め蒸し焼きにする「ムームー」がある。

大黒 Daikoku Restaurant(TEL:675-325-3857)

ボロコ地区と3マイル地区の中間にある日本食の店で、ヒューバート・ムレイ・ハイウエイに面している。鉄板焼がメインで、天ぷらや寿司、シー・フードも人気。営業時間は11:00~14:30、17:00~22:30で年中無休だが、土曜と日曜日はディナーのみ。

一膳レストラン Ichizen Restaurant(TEL:675-320-3000)

タウン地区にある比較的新しい日本食レストラン。営業時間は月曜から金曜日の10:30~14:00、17:30~22:00。

アジア・アロマ・レストラン Asia Aromas Restaurant(TEL:675-321-4780)

タウン地区にある中華料理の店。オープン当時はサンドイッチ専門店だった。営業時間は月~金曜日が8:30~22:00で、土、日は時間が変わるので要確認。

リック・シャウズ・レストラン Rick Shaw's Restaurant(TEL:675-320-1666)

タウン地区にある中華料理店。営業時間は10:30~14:00、17:30~22:00。

フー・グイ・ヴィレッジ Fu Gui Village(TEL:675-323-0188)

ゴードン地区にある中華料理店。営業時間は11:30~14:30、18:00~21:00。