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ハイランド地方

ハイランド地方 その名の通り3,000m級の山々が連なる山間に小さな村々が点在する、パプア・ニューギニアの中央部がハイランド地方である。面積は62,500平方km、日本の東北地方とほぼ同じ広さに156万人ほどが生活している。涼しく過ごしやすいこの地域には多くの部族が集まっており、ポートモレスビーに次いで人口密度が高い。

ハイランド地方は行政上5つの州に分かれている。最も賑やかな町マウントハーゲンを州都とする西ハイランド州とヨーロッパの影響を強く感じるゴロカが州都の東ハイランド州、ウイッグマンが住む南ハイランド州、ほかにチンブー州とエンガ州がある。この地方を一躍有名にしたのはマウントハーゲンとゴロカで催されるシンシン・ショー。 民族衣装を着飾った多くの部族が国中から集まり、年に一度の大きな祭りを催す。バラエティに富んだ民族文化が見られるため、世界各国から観光客が訪れる。

ハイランド地方の主要な町にはポートモレスビーから空路で入るほか、ラエあるいはマダンからハイランド地方を縦断するハイランド・ハイウエイを利用する。陸路は4,000m級の山裾をPMVsバスがうねって走るので時間がかかる。

シンシン (Sing Sings)

シンシンとは、戦いの前に士気を高めるために「鬨の声を挙げて踊る儀式」のこと。現在では部族の祝い事や結婚式などで行われることが多い。したがって生活に密着したシンシンは1年中、何処かの村で行われている。

比較的有名なシンシンが10カ所ほどで開催されているが、マウントハーゲンとゴロカで行われる2つのシンシンは最も規模が大きく華やかである。次いで、1987年からポートモレスビーの公式行事となった「ヒリ・モアレ・フェスティバル」が9月の独立記念日に開催される。ハイランドに比べて、ホテルの確保が比較的容易なことから人気が上がっている。

ハイランド・ショー

ハイランド地方がヨーロッパ人との本格的な接触を始めた1950年代、一族あるいは部族を集めるために始めたイベントがヨーロッパ人に大きな評判となり、発展して観光の目玉となった。

ショーの最大の見どころは、500以上の部族がそれぞれの伝統衣装を身に付け、顔にはカラフルなメイクをほどこし、槍や斧などの武器を手にした戦士が地面を揺るがして踊る。

リズミカルな打楽器が迫力を盛り上げ、飾り立てた戦士たちが威容を見せつけるように飛び跳ねる。

毎年8月にマウントハーゲン、9月にゴロカで行われる「ハイランド・ショー」には全国のシンシンが一堂に集まって披露される。

ゴロカとその周辺

ゴロカは東ハイランド州の州都で周辺を含めて約25,000人が生活するハイランド第2の町。北を3,546mのオットー山、南を3,647mのマイケル山に囲まれた標高1,600mにある。日中の陽射しは強いが乾燥しており、夜間は10℃にまで下がる。

ゴロカをヨーロッパ人が訪れたのは1930年代で、戦争を挟んでの20年間は、キリスト教の布教活動を除いて、大きな変化もなく過ぎた。1960年代に入るとハイランド地方がコーヒーの産地として脚光を浴びるようになり、ゴロカはその中継地として活気を見せる。

ゴロカへのアクセス

ポートモレスビーからニューギニア航空で約50分、毎日1便が運行されているほか、主要都市間を結ぶ定期便もある。PMVsバスはゴロカからレイまで4~5時間、マウントハーゲン約4時間、クンディアワ約2時間、バス停はマーケットの近くにある。

ゴロカの治安

安全面では依然としてラスカル(強盗団)の問題があり、旅行者は注意が必要。日中に団体で行動するのは問題無い。

ゴロカの観光スポット

ランラン・シアター

100人以上を収容し、伝統的シンシン・ダンスや演劇を行う木造りの劇場。地元の入場者で賑わう。裏の通路にブタのムームー(バナナの皮の石焼蒸し料理)も販売される。

JKマッカーシー博物館

空港の西南にある民族博物館。ハイランド地方の文化、生活を示す展示が行われている。第2次世界大戦での武器や米空軍のP39戦闘機も展示されている。入場無料。

トゥンブナ・マーケット

州庁舎の前の青空市場。主に野菜や果物など食品だが、ビルムと呼ばれる多種多様な手編みの袋も売っている。伝統工芸品も多く、お土産を買うにはもってこいのマーケット。

ゴロカ・ショー

毎年、9月中旬の独立記念日の週末に開催されるハイランドショー。全国から多くの部族が集まり、部族に伝わる衣装を身に付けて踊り続ける。マウントハーゲンに比べシンシンの集まりが多いと評判。

アサロのマッドマン

ゴロカの北西10kmほどにあるアサロ村には泥で作った仮面を被るキミニビ族がいる。通称マッドマンと呼ばれ、戦いで相手を畏縮させるために幽霊を模したもので、今日では世界的に知られるようになった。ゴロカからツアーがある。

ゴロカのホテル

バード・オブ・パラダイス Bird of Paradise Hotel(TEL:675-732-3100)

ゴロカの中心にあり、ショッピングセンターも近い。プールやフィットネスクラブ、スカッシュコートがある。部屋は広く、冷蔵庫やテレビがついている。全52室。

ゴロカ・ロッジ Goroka Lodge(TEL:675-732-2411)

ゴロカ空港から歩いて約10分にある。ホテルの送迎バスがある。部屋は2種類あり、高級な部屋には冷蔵庫もついている。全44室。

マウントハーゲンとその周辺

マウントハーゲンは西ハイランド州の州都でハイランド地方のほぼ中央、ラエから約445km、ゴロカから115kmの所にある。市街は標高1,500mの盆地にあり人口は18,000人、周辺を含めると約40,000人が生活する。銀行や郵便局、マーケット、商店が集中する中心街は狭く人が溢れている。

マウントハーゲンへのアクセス

ニューギニア航空がポートモレスビー~マウントハーゲン間を1日3便運行している。所要時間は1時間で、空港はマウントハーゲンから約10kmにあり、ホテルの送迎バスがある。ゴロカからは車で約4時間。バス停はマーケットに隣接している。

マウントハーゲンの治安

以前から治安の悪さが指摘されており、現在も強盗やスリなどの被害が多発している。日本人は人前で財布を開けることも多いので、スリや置き引きに狙われやすい。その場では免れても、後をつけて人通りの少ないところで襲ってくることもあるので、十分注意が必要。

マウントハーゲンの観光スポット

マウントハーゲン・ショー

毎年8月の第3週末に行われるが、その年によって若干のズレがある。ゴロカ・ショーと比べるとやや規模が小さいようだが、いずれにしてもこの時期はツアーに参加しない限り宿泊などの手配が難しい。

マーケット

土曜日に開かれるマーケットはパプア・ニューギニア最大の規模をもつという。近隣の村々から果物や農作物、日用品、工芸品などあらゆるものが持ち込まれる。遠くの村から伝統的な服装をして参加する人もいる。観光客に人気が高いのは、ここが本場のビルムと呼ばれるカラフルに編んだ袋や伝統的な作りの斧や槍などだ。

バイヤリバー国立公園

マウントハーゲンから北へ50km、バイヤー川沿いにあり、野生動物、特に極楽鳥が多いので有名。

マウントハーゲンのホテル

ロンドン・リッジ Rondon Ridge(TEL:675-542-1438)

最近オープンしたホテルで海抜2000メートルにあり、山々に囲まれている。品格のある12室とビジネス用の会議室がある。

ハイランダー・ホテル Highlander Hotel(TEL:675-542-1355)

町の先端にあり、52のモダンな部屋は10チャンネルのCATVの他、設備が完備している。プールサイドにはパルムリ・レストラン(ピザ)、バーがあり、24時間の両替サービス、150人収容の会議室もある。

ハーゲン・パーク・モーテルHagen Park Motel(TEL:675-542-1388)

マウントハーゲンのホテルで、建物は古い。街の中心にあるため何かと便利ではある。部屋はシンプルだが、設備は整っている。全32室。

メンディ

マウントハーゲンの南西に位置し、南ハイランド州の州都である。街は空港を中心に広がっているが規模は小さい。周りは険しい石灰岩の山と緑に包まれる峡谷からなっている。ハイランドで最も美しいと言われるタリ盆地のクッブ湖もある。

タリ村とウィッグマン

南ハイランド州にあるタリ村は、広大なタリ盆地に人口900人ほどが住む美しい村である。この村が世界的に有名になったのは、独特の風習をもつフリ族と手つかずの大自然の存在。フリ族の男性はウィッグマンと呼ばれ、顔に黄色と赤の塗料を塗り伝統的な衣装に身を包んでいる。日常生活はほとんどが女性の仕事で、男性は戦いがなければ、お洒落に時間をかけると言われる。

タリ村へのアクセス

ニューギニア航空がポートモレスビーから週に数便運行している。所要時間は1時間25分。直行便のほかにメンディを経由する便もある。

タリのホテル

アンブア・ロッジ Ambua Lodge(TEL:675-542-1438)

トランス・ニューギニ・ツアーが運営するホテルで、タリ村から車で45分ほどにある。標高2,100mに建つホテルからは美しいタリ盆地とフリ族の世界が一望できる。

セピック川流域

パプア・ニューギニアのアマゾンの異名をもつセピック川は全長1,126km、イリアンジャヤの国境近くから発し、広大な湿地帯の中央を蛇行してビスマルク海に流れ込む。流域には小さな村落が点々と存在し、精霊の家 (ハウスタンバラン) やワニを信仰する部族など、独特の文化を伝えてきた。セピック川流域は、行政的には東セピック州と西セピック州の2つに分けられているが、一般には上流、中流、下流域に分かれる。上流域の中心はアンブンティ、中・下流域はアンゴラムで、いずれの町も東セピック州に含まれる。2つの町に入るには、一般的にはウェワクやマダン、マウント・ハーゲンなどから空路を利用する。

セピック地域の人口は約425,000人、その62%が東セピックに住んでいる。東セピックの州都はウェワクで人口が約25,000人、西セピックの州都はインドネシアとの国境の町ヴァニモで、人口約8,000人。

観光スポット

アンブンティ村

セピック川の上流域で最も大きい村で人口は約1,300人、村には滑走路があり、ウェワクとの間を毎日1便が往復している。村には郵便局と警察、病院、学校があり、市場には周辺の村々から農作物や川魚が運ばれて来る。

ヤンボン村

アンブンティ村の近くで、サゴヤシから取れるでんぷんで作られるサクサク、川のナマズ漁を見学できる。

アンゴラム村

アンゴラムはセピック川の中流域と下流域の境界地点にある村で人口1,500人、ウェワクからPMVsバスで約3時間、ほかには小型飛行機によるチャーター便がある。かってはワニ皮の取引、現在はハウスタンバランと民芸品で知られる。

カンボット村

アンゴラムからケラム川を遡ったところにあり、カンボット族はその優れた彫刻技術で知られる。ストリーボードで知られる木彫品は大人気である

セピック川流域のホテル

セピック・スピリット Sepik Spirit(TEL:675-542-1438)

新しく水上ロッジをオープンした。9のデラックス・トゥイン・ルームがあり、セピック川4日間のクルーズが楽しめる。

カラワリ・ロッジ Karawari Lodge(TEL:675-542-1438)

トランス・ニューギニア・ツアーの経営で、ツアー客専用。パプア・ニューギニアの伝統を生かした最高級のホテルで世界的にも有名。ロッジからは、カラワリ川やセピック川流域の森林が一望できセピック観光には欠かせない存在。ツアーも充実しており、イベントも盛り沢山で、料金も決して高くない。

アンプンティ・ロッジ Ambunti Lodge(TEL:675-858-1291)

中・上流域で民宿を除く唯一のホテル。上流域のツアーの拠点でもある。トイレやシャワーは共同。全7室。

アンゴラム・ホテル Angoram Hotel(TEL:675-858-3011)

バンガロー形式の独立した客室で、シャワー、エアコンがついている。レストランやバーもある。