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ソロモン諸島


ソロモン諸島
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2017年8月25日更新

ソロモン諸島の概要

ソロモン諸島は、パプアニューギニアの東側に列をなす島々でできた国である。太平洋島しょ国では2番目に国土面積が広く、3番目に人口が多い。オーストラリアから見ると北東約1,800kmに位置する。国は大小1,000を越える島々から成り、行政上は9つの州 (Province)に分かれている。首都はガダルカナル島北岸にあるホニアラで、約8万4千人が居住している。

ソロモン諸島は、19世紀後半の列強による植民地分割によってイギリス領としてひとつの行政区分としてまとめられた領域で、1978年に独立するまで単一の国家を形成したことはない。地域的にはメラネシアに属し、国民の9割以上がメラネシア系だが、島や氏族により異なるアイデンティティを持っており、各地域や氏族の伝統的な慣習や権利の維持と国としての一体感の醸成は、建国以来の大きな課題となっている。国民は計87とも言われる異なった言語を使用しているほか、共通語として英語を土台としたピジン語を話し、また多くの国民は英語も操る。

太平洋戦争の激戦地となったことにより日本との歴史的関係は深く、1980年には太平洋島しょ国ではパプアニューギニア、フィジーに続く3番目の日本大使館が開設されている。戦後日本から訪れる慰霊団や遺骨収集団による地元住民との交流は深く、また経済協力活動などを通じて日本に対して親近感を持っている住民も多い。その一方で、日本から訪れる訪問客は年間1,000人以下、うち観光客は300人以下で、日本人にとっては馴染みの薄い国のひとつである。

 

旅行者へのアドバイス

アクセス

国際空港はホニアラ空港のみ。日本からの直行便はない。

乗継便は、パプアニューギニアのポートモレスビー経由(ニューギニア航空)か、オーストラリアのブリスベン経由(カンタス航空、ソロモン航空など)が便利。また運休/再開を繰り返しながら、時折シドニー~ホニアラ便が就航している。

このほかフィジー(ナンディ空港)、バヌアツ、ナウルとの間に直行便がある。

 

パスポートとビザ

日本は査証免除対象国に指定されており、90日以内の観光目的であればビザを取得する必要はない。ただし、パスポートの残存有効期間が6ヶ月以上必要。経由地については、パプアニューギニアであれば事前にビザを取得しなくても空港で手続きが可能だが、オーストラリア経由の場合は万一の運休に備えて事前にETASを取得しておいた方が賢明。

税関

紙巻きたばこ200本、アルコール2リットルまでは無税で持ち込める。周辺諸国同様、動植物や肉類、武器類などは許可が必要。なお、乗継ぎ時に経由地空港の手荷物チェックで液体類は没収されるので、酒類は日本出国手続き後に購入せず、事前に購入して預け荷物に入れるか経由地空港で購入すること。

入・出国手続き

入国時は機内で入国カードと税関申告書が配布される。

出国税は航空券購入時に徴収されており、出国時に支払う必要はない。


日本の援助によりつくられた国際空港ターミナル
 

時 差


日本よりも2時間早い。夏時間は設定さ れていない。

通貨と両替

通貨は独自の「ソロモン諸島ドル」(Solomon Islands Dollars=SBD$で表示)。為替レートはこの10年ほどの間、SBD$1=12~ 16円程度で推移している。外国通貨での支払いは、主要ホテル精算時を除き一般的ではない。

両替は、空港とホニアラ市内のBSP銀行・主要ホテルで可能だが、日本円からの直接両替はきわめて換算レートが悪いので、日本で米ドルまたは豪ドルを用意し、これら通貨からソロモンドルに両替した方がよい。また、市内の銀行は混雑していることが多いので、必要な現地通貨は、到着時に空港で両替しておいた方がよい。

なお、クレジットカードに対応しているのは主要ホテルと一部レストランのみ。

チップ


 チップの習慣はない。

通 信

主要ホテルはWi-Fiに対応しているが、キング・ソロモンホテルなどのようにロビーのみ接続可というところもある。

ソロモン諸島国内で携帯電話を利用したい場合は、SIMフリーの携帯電話を持参の上、SIMカードを現地で購入する(数百円程度)。電話会社は、ソロモン・テレコム社(Our Telekom)とB-Mobileの2社がある。

通信速度は、ホニアラ市内で3G(2017年2月現在)。回線の混雑状況にもよるが、ライン電話は時間により可能、動画のスムーズな視聴は困難なレベル。

国際電話は、主要ホテルであれば部屋からの通話が可能。

電 気

50Hz、240V。プラグはオーストラリアと同じOタイプ。パソコン等日本の電化製品を持ち込む場合は変換プラグを持参すること。

飲料水

ホニアラの水道水は硬水なので、旅行者は飲まない方がよい(外国人居住者は煮沸して飲用)。熱帯で日差しが強烈なので、ミネラルウォーターを購入して持ち歩いた方がよい。

現地での情報収集

キタノ・メンダナ・ホテルの隣りに観光局(SIVB:Solomon Islands VisitorsBureau 
電話22442 月~金8:00~ 16:30 土9:00~12:00)がある。


ソロモン諸島政府観光局

また、キタノ・メンダナ・ホテルには日本人スタッフが常駐しているので、同ホテル滞在者は日本語で現地の最新情報を訊くことができる。

観光地図は、Honiara Visitors Map(英語表記)と題されたホニアラ市内観光地図が主要ホテルと観光局で入手できる。全国地図はメンダナホテルの売店と観光局で売られている。さらに詳細な地図は、政府の国土地理院(テレコムの裏手)で購入可能。

病気・トラブルとその対応

黄熱病等はなく、短期旅行者であれば事前に予防接種を義務づけられているものはない。注意が必要なのは、ハマダラ蚊が媒介するマラリアと数年に一度流行するデング熱である。

マラリアは、近年状況が改善されつつあり、短期旅行者が感染するケースは多くないが注意は必要。マラリアもデング熱も蚊が媒介するので、長袖シャツと長ズボンを身につけるなどして肌の露出を控え、露出している部分には虫除けスプレー等で対策をとった方がよい。

万一病気にかかったり事故に遭ったりした場合には、早めにホテルスタッフや日本大使館(連絡先は28ページ参照)に相談するなどし、対処法やクリニック等を紹介してもらうのがよい。

なお、2014年より外務省は、登録しておくと滞在先の最新渡航情報や緊急事態発生時の連絡メール、いざという時の緊急連絡などの受け取りが可能な、短期滞在者向け危険情報ツール「たびレジ」を運用している。

治 安

ソロモン諸島では、「エスニック・テンション」と言われる民族紛争が起き、一時治安が悪化した時期もあったが、2003年以降は改善されており、総じて治安は悪くない。人々は親日的で、日本人とわかると好意的に接してくる。また、誰にでも人懐こく話しかけてき、笑顔が絶えない。しかし飲酒時には喧嘩も多く発生するので、巻き込まれないように注意が必要。

首都ホニアラでは、日中であれば、常識の範囲内での行動をしている限り不安を感じることはない。ただ、マーケットなど市内の混雑する場所等では、ひったくりやスリなども頻発しているので十分な注意は必要。また、夜間外出時にはタクシーを利用するなどし、徒歩での移動は避けた方がよい。

ホニアラ以外の地方都市や農村でもおおむね治安はよいが、最低限の注意は払いたい。

その他の注意点

●服装
 基本的にはカジュアルな服装で問題はない。政府機関を訪問する時でも白系統の襟つきシャツを着用すればよく、かしこまった式典等を除くとネクタイや上着は必要ない。 一方で、南国とはいえ露出度の高い服装は望ましくなく、特に女性のショートパンツ姿は現地住民には一般的ではなく奇異な印象を与えるので避けた方がよい。

●持ち物
 虫除け、日焼け止め、日焼け後のケアクリーム等は日本から持参した方がよい。また現地のトイレは日本と大きく事情が異なるため、外出時にはトイレットペーパーを持ち歩いた方がよい。

●私有地への立ち入り
 ビーチや畑などは基本的に私有地となっている。公道を外れてこうした土地に立ち入る場合には事前に許可を求めた方がよい。ビーチや景勝地、私有地に建てられた慰霊碑の中には、地元で入場料を設定している場合もあるので、ツアー以外でこうした場所を訪れる際には別途の支払いも念頭に置いておくこと。

●写真撮影
 日本ほど個人情報や肖像権にはうるさくはなく、一般にソロモン人は写真に写ることは嫌いではないが、地元の人を撮影する場合にはマナーとして事前に許可を得ること。特に村落での日常生活などを撮影する際には留意したい。

アクティビティ

●ダイビング・マリンスポーツ
 ダイビングやマリンスポーツのスポットとしては、日本ではまだほとんど知られていないが魅力的なスポットが数多く点在している。ダイビングは、ホニアラ、ツラギ、ギゾ、ムンダなどにダイブショップがあるほか、ホニアラ発着でダイビングクルーズ船が運行している。ガダルカナル島の北にあるゲラ島(ラッセル諸島)や二重のバリアリーフに覆われた巨大な環礁マロボラグーンなどのスポットは人気が高く、バラクーダやギンガメアジ、カンムリブダイの群れや、イルカ、ウミガメ、マンタなど見どころは豊富で、沈船や地形派、マクロ派も楽しめる多様なスポットが点在している。 またサーファーの間では「知る人ぞ知る」ポイントが多く、イザベル州には宿泊客の大半がサーファーのリゾート施設もある。このほか、フィッシング、ドルフィンスウィムも楽しめる。

●戦跡ツアー
 太平洋戦争のターニングポイントとなった攻防戦が繰り広げられたガダルカナル島を始め、ソロモン諸島各地は第二次世界大戦の激戦地であり、ソロモン諸島を訪れる日本人観光客の多くは慰霊巡拝や戦跡巡りを行っている。ホニアラ周辺にも数多くの戦跡があり、時間に応じてツアーを行うことができる。

●離島旅行
 ソロモン諸島旅行の醍醐味のひとつは、定型化された「観光」から一歩踏み出してオリジナルの旅を体験すること。火山とツカツクリの巣を訪れるサボ島旅行や戦前の政庁所在地で巡洋艦「菊月」の船影を見学できるツラギへのツアーはホニアラから日帰りでも可能。また、個人旅行経験豊富な旅行者なら、90年代に「太平洋の島でもっとも印象に残ったスノーケルポイント」と旅行作家が絶賛したケネディ島を擁する保養地ギゾ(ウェスタン州)、カメの聖地アナボン島(イザベル州)、貝貨と遠洋航海用カヌーを作っているランガランガ(マライタ州)、太平洋島しょ地域で最も早く世界遺産になったレンネル島(レンベル州)など、特別な旅が経験できるスポットが少なくない。時間に余裕があればぜひ旅程を組んでチャレンジしてみたい。

宿泊施設

 首都ホニアラには、レストラン、バーやWi-Fiを完備したホテルが複数ある。地方にも主要都市やいくつかの観光スポットに宿泊施設がある。しかし、観光産業が未発展なため、リゾートと呼べる宿泊施設は決して多くはなく選択肢は限られている。ソロモン諸島の旅は、豪華なリゾートライフを満喫するというよりも、手作り、心づくしのサービスを楽しむものと考えた方がよい。